24A1600042
意外に民主的だった日本の工場管理【対面講座】  

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講座概要

講座番号 24A1600042
期間 2024年6月3日 ~ 2024年7月1日
回数 5回
曜日
時間 15:30~17:00
定員 18名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 9,000円 8,100円
申込期間 2024年3月1日 ~ 2024年5月20日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
会場 KUポートスクエア
教材 ※講師の判断により、講義内でプリントを配布することがございます

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等神奈川大学生・卒業生等
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

明治期から昭和初期の工業化過程における日本の工場管理は、従来かなり批判的に論じられてきた。『女工哀史』『ああ野麦峠』など、センセーショナルなノンフィクション小説も、その一因に違いない。しかし、産業化過程で先行した欧米の工場管理と比較してみると、日本の管理は意外に民主的で、当初から工員の福利厚生に腐心していた事実が明らかとなる。農商務省の『職工事情』や海外の文献に基づきながら、日本の近代工業化過程の真相に迫る。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2024/06/03 「伝統的労務管理論を見てみよう」
これまで、日本の労務管理論では、工場管理がどのように論じられてきたかを概観する。
第2回 2024/06/10 「検証『女工哀史』」
大正14(1925)年に初版発行以来、ベストセラーとなった同著書を、経営管理の観点から再検証してみる。また、農商務省発行の『職工事情』も併せて読み解き、当時日本の工場管理を解説する。
第3回 2024/06/17 「第二の波=工業化社会の誕生」
A. トフラーの『第三の波』や J. リフキンの『エントロピーの法則』等を手がかりにしながら、世界と日本の工業化プロセスを解説してゆく。
第4回 2024/06/24 「小児労働の歴史」
C. ネルディネリや横山源之助等の小児労働を巡る文献に基づきながら、産業革命期以来の工業化過程における、日本と欧米の小児労働の実態を比較検討してゆく。
第5回 2024/07/01 「プロレタリアートと資本主義」
マルクス論者は、プロレタリアートと呼ばれる無産階級が、大規模資本による自営農業主に対する搾取によって生まれたと論じるが、T. アシュトンの『産業革命』によれば、産業革命後に小児人口の急速な増大が確認できる。つまり、資本主義社会は農牧社会では育てきれなかった子供達を養育し、無産階級を生み出したのではないだろうか。

講師紹介

小山 和伸

神奈川大学経済学部教授、メディア報道研究政策センター理事長、神奈川県教育をよくする会代表、小山経営研究所所長

※講師については都合により変更する場合があります

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