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F24501 【異文化塾】ベトナム戦争から半世紀―当事者たちの現在(いま)
講座概要
開講日 | 2025年1月25日 ~ 2025年3月8日(土曜日) |
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回数 | 全4回 |
開講時間 | 13:30~15:00 |
定員 | 100名 |
受講料 | 4,500円(一般) 1,500円(在学生) 4,500円(父母・卒業生) |
教材費等 | 教材費は、受講料に含まれています。 |
会場 | 新潟中央キャンパス |
申込締切日 | 2025年1月10日 申込締切日後に受講を希望される方、キャンセル待ちを希望される方はお問い合わせください。 |
内容
2025年は、ベトナム戦争の終結とインドシナ3国(ベトナム・ラオス・カンボジア)の共産化から半世紀という節目の年です。ベトナム戦争に巻き込まれたラオスとカンボジアを含め、戦場となったインドシナ3国はこの50年間どのような国づくりを進め、いまどうなっているのでしょうか。一方、インドシナにおける敗戦はアメリカ社会にどのような影響を与えたのでしょうか。
この講座では、内政と外交を軸にベトナム・ラオス・カンボジアの国家建設のあゆみと現状、さらにアメリカ側から見たインドシナでの戦争の記憶と歴史的位置づけを学びます。
講座日程
回 | 開講日 | 内容 |
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第1回 | 2025年1月25日(土) | 「アメリカ、唯一の敗戦―トラウマとしてのベトナム」 |
第2回 | 2025年2月8日(土) | 「カンボジア―平和と安定の名のもとに進む独裁化」 |
第3回 | 2025年2月22日(土) | 「ラオス―試行錯誤する独裁体制」 |
第4回 | 2025年3月8日(土) | 「ベトナム―戦後50年の成果と課題」 |
講師紹介
越智 敏夫
新潟国際情報大学 学長
愛媛県西条市出身。立教大学助手、シカゴ大学研究員を経て、1996年、新潟国際情報大学に赴任、現在にいたる。その間、ニューヨーク大学およびノースカロライナ大学チャペルヒル校研究員、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)客員教授など。専門は現代政治理論、アメリカ政治。山田 裕史
新潟国際情報大学国際学部教授
上智大学大学院修了。博士(地域研究)。(財)松下国際財団「アジア・スカラシップ」奨学生としてカンボジアへ留学(2002年~2004年)。これまで10回、国際選挙監視員としてカンボジアで選挙監視活動に従事。国際協力機構(JICA)によるカンボジア選挙改革支援プロジェクトに参加(2014年~2018年)。秋野豊ユーラシア基金「第7回秋野豊賞」受賞。
山田 紀彦
アジア経済研究所地域研究センター・動向分析研究グループ長
ラオス人民革命党による独裁体制が続くラオスはいま、転換点にあります。市場経済化を通じて順調な発展を遂げてきた経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大やロシア・ウクライナ戦争の影響により大打撃を受け、国民の党への信頼は大きく低下しました。また中国の影響力も増しており、もはや中国の協力抜きには国造りが難しい状況です。約50年間の国家建設過程を振り返りながら、ラオスの現在地について学んでいきます。石塚 二葉
アジア経済研究所新領域研究センター・ガバナンス研究グルーブ・研究グループ長
ベトナム戦争終結後、カンボジア侵攻により国際的に孤立したベトナムは、試行錯誤の末、1986年に市場経済化を軸とするドイモイ路線へ舵を切りました。以来ベトナムは、社会主義政治体制を堅持する一方、経済活動の自由化や国際経済への参入を推進し、経済成長と貧困削減を着実に実現してきました。かつての敵のアメリカとも関係強化が進みますが、ベトナム戦争はまだ完全に過去のことになったわけではありません。残された課題についても考えていきます