フランス小説に見る異郷の女たち ラファイエット夫人からデュラスまで

受付終了

講座概要

講座番号 24A03
講師 有田 英也
日程 2024/05/08~2024/07/03 (全6回)
曜日
時間 18:30~19:50
定員 25 名
受講料 12,000 円
申込締切日 2024/04/28
会場 成城大学キャンパス

講座内容

「異郷の女性」はロマン派の専売特許ではありません。たしかにエキゾチックな美女に心奪われる若者は、道ならぬ恋の駆け引きが得意な、大人仕様のフランス文学では例外的。でも、ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』から、メリメ『カルメン』、ドーデ―「アルルの女」を経て、デュラス『愛人』まで、異邦の女性は意外なところにいます。ネーション、ジェンダー、セクシュアリティの絡みをフランス小説に読み取ります。

講座の進め方:翻訳小説を文庫版で読みながら、受講生の意見をもとに講義内容を微調整します。


講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2024/05/08(水) フランス・ロマン主義と異郷の女性 有田 英也
2 2024/05/22(水) ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』の王太子妃メアリー・スチュワート 有田 英也
3 2024/06/05(水) カルメンはジプシーではないのか? 有田 英也
4 2024/06/19(水) ドーデ―「アルルの女」 有田 英也
5 2024/06/26(水) セリーヌ『夜の果ての旅』のアメリカ人女性 有田 英也
6 2024/07/03(水) デュラス『愛人』あるいは植民地のフランス人 有田 英也

講師紹介

有田 英也 (アリタ ヒデヤ)
⽂芸学部教授
専攻:フランス近現代文学
ソルボンヌで学び、家族と暮らしたアルザスでドーデ―『月曜物語』の背景を知る。訳書にカミュの伝記やモディアノの小説。植民地とユダヤ人問題をきっかけに国民意識について考え、『ふたつのナショナリズム』(みすず書房)を発表。フランス小説の新刊を読むのが趣味。

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